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絹旗と黒夜の暗闇の五月計画

新約バレ有りです
というか、タイトルがもうね

続きからどうぞ



「仕事の時間だ」
「わかってる」

短く返事をする黒夜海鳥。
相手はシルバークロース、仕事の同僚。
お互い目的は同じ仲である。

「今回の作戦においては、アイテムが絡んでくる可能性は十分に高い」
「アイテムねぇ……」
「……そういえば、絹旗最愛とは面識あるのか?」
「なんでそう思う?」
「暗闇の五月計画の被験者だろう」
「……ひっはは。そうだな」

黒夜は思い出す。あの時の事を。

────
──



「あ?なんだって?」
「移動よ、移動。これからの研究は貴方一人では無理なのよ」
「私一人じゃ無理だって?」

研究者と、被験者。黒夜海鳥は会話をしていた。
会話内容は、研究室の移動について。
黒夜は、今回の計画『暗闇の五月計画』の被験者である。
数々のテストや、研究、能力開発をこなして行った。
しかし、今研究員が言うように、黒夜一人では限界が見えてきたのだ。

「そうよ、もう貴方に敵う相手は居ない」
「……そうかよ」

短く返す反面、そう言われ少しだけ喜ぶ。
顔がにやけているのは、絶対に隠すのだった。
だが、その顔がにやけているのは研究者にはバレバレだった。

「そんなに嬉しい?」
「別に」
「そう」

短い会話。
研究以上の会話はいらない。それが黒夜のやり方だった。

そう、黒夜は被験者であると共に研究者でもあったのだ。


「研究室は第31研究室よ」
「はいはい」

そのままその研究室を後にする。
今まで、研究を続けてきた号室は第23研究室。
31と番号が飛ぶ為に、少しだけ研究室は離れていた。

「はぁ……めんどくせぇ」

一人で呟く黒夜。
こう言いながらも、新しい研究室に期待を込めていた。
どんな研究室なのか、一体どんな研究なのか……私はもっと強くなれるのか。
そんな事を想像しながら、みるみるうちに足が早くなっていった。

「ひっはは」

いつの間にか込み上がる笑い。
そして……
勢いよく扉を開けた。

「……」
「……」

向かい合う二人。お互い顔を見るのは初めて。

「なんなんですか、ノックもしないで超失礼ですね」
「なっ……」

いきなりダメだし。
あの期待はなんだったのだろうか。

「……第23研究室から来た黒夜海鳥だ」
「ああ、貴方がそうだったんですか」
「やあ、来たんだね。いらっしゃい、ようこそ第31研究室へ」

出迎えたのは、研究者と一人の被験者。
身長も歳もさほど変わらない被験者。変わっているのは髪の色と長さくらいだろうか。

「私は絹旗最愛。超よろしくお願いします」
「……あ、ああ。黒夜海鳥だ」

互いに握手をする。
少しだけ、お互いの握り具合が高かったような気がした。
そんな気がしたのは黒夜だけだが。

「君たちはお互い能力が同じなんだ」
「なっ……!?」

驚いたのは黒夜。
絹旗は既に知っていたのだろうか。

「しかし、研究においては先行を変えた。同じ能力者が違う演算方法を検出したらどうなるか
これが、今回の研究においての一番の目的だ」
「なんだと……」

やはり、絹旗は何も言わない。
黒夜は悔しかった。
自分よりも先に事実を知っていたコイツが少しだけ憎かった。

「絹旗最愛は『防御面の特化』、黒夜海鳥は『攻撃面の特化』。それぞれ演算のモデルは『一方通行』の演算。
そして、この場合……どちらが勝利をするのか」
「つまり、私とコイツを戦わせようってのか?」
「……そういう事だ。互いに、攻撃性も防護性も基準値を越している」

ふざけんな、と黒夜は心の中で思った。
同じ能力者。最初に聞いた時は、どうやって演算をしているのか、とか。アイディアを出し合ったり、とか。
少しでも『仲間意識』というのがあった。のかもしれない。

「戦闘は明日だ。今日は顔合わせだけ、ゆっくり今日は休め。あとは好きにしたまえ」

そう言うと、研究者は出て行った。
暗闇の五月計画。

やはり、ふざけた計画だ。


研究者が出て行った後、黒夜と絹旗は適当な会話をすることにした。

「あんたは知ってたのか?」
「この計画をですか?知ってましたよ、超胸糞悪いですけど」
「……それで何もしなかったのか?」
「何も出来ないのくらい、あなたにもわかるでしょう?もしかして、超オバカさん?」
「……」

話していて、気分が悪い。
明らかに、相手が馬鹿にしている。
そう思った黒夜。

「あんたも大能力者なのか?」
「そうです。貴方よりも先に大能力者になりました」
「……防護性が優れているって聞いたが、どんな能力なんだ?」
「これから戦う相手に能力を教えるなんて、超馬鹿のする行為ですよ」

やはり、不愉快になる。
そんなに私が嫌いなのか? と思ってしまうくらいには。

「……まぁ、そうだな」
「超そうです」

そう言い切った絹旗を最後に。
会話は終了した。


翌日。

戦闘は予定通りに行われた。

「それでは、絹旗最愛と黒夜海鳥による戦闘訓練を開始する」


(そういう名目じゃなくても、研究者から聞いたっての)

一応、訓練という事にはなっていた。
上の連中が見に来ているのだ。

「始め!」

研究者の合図から、戦闘は始まった。
絹旗は一向に動かない。

(そうか、防護性特化って……攻撃はしてこないのか?)

そう思った黒夜は、先手を打つ事にした。
自慢の能力『窒素爆槍』を相手にぶつける。

「くらえ!」

二つの手から、二つの槍が形成され、それが絹旗の方へと飛ぶ。
そして、絹旗に当たると共に爆発をする。

原理は、窒素爆発。
架空の物とされていた、窒素爆発が能力の使用により『実現された』のだ。
研究者からすると、夢のような事であった。
黒夜も、最初に使えた時は研究者としての喜びがそこにあった。

……しかし。

「はぁ、超ダメダメですね」
、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、、
確かに、当たったのに傷一つの無い絹旗最愛がそこに居た。

「なンだと……」

口調は能力を使っているので、一方通行の口調。

「そンなンじゃ、超ダメダメだって言ってるンですよ。貴方『弱い』ですね?」
「なンだとォォォォオオ!!」

弱い、という言葉に反応した。
全力で、槍を形成し撃ち込む。
何度も何度も
演算をし尽くした。
何回も当てた
何回も当たった。

だが、絹旗には傷一つ無かった。

「はぁ……はぁ……」
「戦闘訓練は終了ですね」
「まだ終わってねェンだよ!!」
「これ以上やっても『無駄』なンです。貴方の体力が消耗するだけですから、つまらない戦いをこれ以上続ける意味は
全くありませンから」
「……クソ」

膝をつく黒夜。
彼女は初めての敗北を手に入れてしまったのだ。

戦闘訓練という名目は何回も行われた。
しかし、何回やっても黒夜の攻撃が通る事はなかった。
戦闘をする度に、黒夜は絹旗から罵倒された。
何回も弱い弱い、と言われた。


矛盾、という言葉がある。
最強の矛と、最強の盾が存在し、互いにぶつかったらどうなるか。
今回の研究で出た結果は『最強の盾の勝利』であった。

そうして、研究者からは絹旗が優遇された。
絹旗は、立派な『成績』をあみ出したのだ。
対する黒夜は、負けた者としての『成績』を与えられた。
『暗闇の五月計画』においては、もう捨て駒扱い。

全てはあの絹旗のせいで。


好きなイルカのぬいぐるみを殴りつけた。

「クソ……」

何回も何回も。
殴りつけた。このイライラが無くなるまで。

「絶対に、私は変わってみせる」

自分の部屋で宣言をする。

「……ひっはは、最強の盾も、最強の矛が何本もあればどうなるか、だよな?」

頭の中でいろんな対策を考える。

「どんな方法を使ってでも、絹旗最愛を超えて見せる。絶対に」



──
───

そうして、今に至る。


「私はここまでやった、私はここまで変わった。これで絹旗最愛に負けたら私はそこまでだったということだ」
「? 何を言っている?」
「……なんでもねぇ、行くぞ」

黒夜は向かう。
昔の目標を、果たすために。


「懐かしい名前を思い出しました」
「? どうしたの絹旗?」
「あ、いや。研究の為に罵倒していた奴なんですけどね……」

おわり
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プロフィール

水菜

Author:水菜
SSばっか書いてる変態野郎。
主に禁書とか、姉妹オリジナルとか書いてる
VIP全鯖規制でオナニー出来る場所が無いので
ここでオナニーをする事にした
元まとめは黒歴史

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