2011.02.22
幼女SS
VIPで「幼女のSSを5秒で書く」ってスレを乗っ取って
無理矢理SSスレにした物
途中眠くなったので、エピローグ()書いて終わりにしますた。
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:41:57.55 ID:fF3ielbA0 [1/34]
幼女「迷子なのねん」
男「へぇ」
幼女「迷子なのねん」
男「………、」
幼女「母親とはぐれたのねん」
男「そうか」
幼女「助けろし」
男「俺が?」
幼女「お前以外に誰が居るのねん」
男「そこのおばさんとか」
幼女「ねーよ」
男「……、」
幼女「この歳でおしっこ漏らすとかねーから。マジ現実見ろよお前等」
男「俺に言ってどうする」
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:44:32.94 ID:fF3ielbA0 [2/34]
幼女「ふぇええ……とかも言わないから。いいから母親探してくれよねん」
男「かわいくねぇなぁ」
幼女「………」
男「あ、拗ねた」
幼女「私だって女の子なのねん」
男「その喋り方面白いね」
幼女「やりたくてやってるわけじゃないのねん」
男「へぇ」
幼女「仕事なのねん」
男「そりゃ大変だな」
幼女「ちょっと言ってみたかった台詞だったから嬉しいのねん」
男「はいはい」
12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:48:32.49 ID:fF3ielbA0 [3/34]
幼女「お前はロリコンなのか?」
男「んー そういう仕事はしてないな」
幼女「あー仕事してないんだ。クビなのねん?」
男「ああ、そうだな クビになった。世の中辛いからな」
幼女「分かる分かる」
男「はっは」
幼女「早く、ママ上探してくれよねん」
男「さっきと呼び方違うけど」
幼女「こ、これも仕事なのねん」
男「多忙なんだな」
幼女「あたぼうよ」
男「はぁん」
幼女「見下すのやめるのねん」
男「歳の割には上手い事言うな」
幼女「私を甘く見ないほうが良いのねん」
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:52:11.18 ID:fF3ielbA0 [4/34]
男「どこではぐれたんだ?」
幼女「んー……さっきトイレ行って、帰ってきたら居なかったのねん」
男「無責任な親だな」
幼女「マ……母親は自由奔放なのねん」
男「ママって言おうとしただろ。隠さなくていいから、むしろそっちのほうがナチュラルだから」
幼女「ママみたいに自由に生きてはいちゃ駄目なのねん」
男「おいおい、随分しっかりしてるな。反面教師か?」
幼女「はん…??」
男「いや、なんでもない。説明続けてくれ」
幼女「それがねん、今日は食材コーナー回る予定だったのねん」
男「なるほど」
幼女「今日の夕飯はカレーだって言ってたのねん」
男「カレーは美味いな」
幼女「辛いからキライなのねん」
男「辛いのか?あまーいのじゃないのか?」
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:54:40.64 ID:fF3ielbA0 [5/34]
幼女「ママは合わせてくれないのねん」
男「虐待かよ」
幼女「ママが言うには、『お前が産まれてから貧乏になった』って言ってたのねん」
男「おいおい、こりゃ深刻じゃねぇのか?」
幼女「まぁでも、ママだから仕方ないのねん」
男「ふーむ……将来有望だな」
幼女「狙ってるのねん?」
男「はっは、そうとも言う」
幼女「やっぱりロリコンなのねん」
男「職場復帰しないとな。ニートは駄目だ」
幼女「ニートは駄目なー 駄目人間になるのねん」
男「よく知ってるな」
幼女「パパがニートなのねん」
男「……、」
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:56:43.00 ID:fF3ielbA0 [6/34]
幼女「ということで、ママを探してほしいのねん」
男「ちょっと考えをまとめさせてくれ」
男(こんな所で幼女が一人。そして、トイレで母親とはぐれた。
さらには、母親はこの子が産まれてから貧乏になったと言ってる
畳み掛けるように、父親がニート)
男「とんでもない子に絡まれたもんだ」
幼女「難しい顔してもロリコンなのねん」
男「余計なお世話だよ」
幼女「お世話したくないのねん」
男「お世話される側だしな」
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:59:21.93 ID:fF3ielbA0 [7/34]
幼女「失礼な、トイレはちゃんと出来る上に保育園では一番にちゃんと出来るようになった身分なのねん」
男「トイレが早く出来るか出来ないかで身分が決まる保育園の社会怖いな」
幼女「私は『じょうおう』なのねん」
男「しっかりしてるもんな」
幼女「ふふん」
男「はっは、まぁなんだ 見つかるまでは見ててやるよ。とりあえず、何か買ってやろう」
幼女「それで私の気を惹くのねん?」
男「買わなくてもいいんだぞ?」
幼女「嘘なのねん。お願いしますなのねん」
男「素直で宜しい。行くか」
幼女「このお菓子が欲しいのねん」
男「ん?ココアシガレットとは、また渋いな」
幼女「これくわえるのが好きなのねん」
男「ふむ、まぁいいけどな。それだけでいいか?」
18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:01:44.88 ID:fF3ielbA0 [8/34]
幼女「十分なのねん」
男「会計するか……」
レジ男「30円です」
男「………」
幼女「どうした」
男「サイフ落とした」
幼女「なっ……」
男「…しょうがない、IDで払うか。30円をIDって…」
幼女「ま、まぁ仕方ないのねん」
男「情けないところを見せてしまったようだな」
幼女「ヘタレな男って案外、『ぼうせいほんのう』って奴がくすぐられるらしいのねん」
男「よく知ってるな、それ」
幼女「意味は分からないのねん」
男「…そうかい」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:04:53.16 ID:fF3ielbA0 [9/34]
猿避けよろ あと30レスくらいで終わらせる
幼女「さてと、問題のママは迷子なのねん」
男「お前が迷子なんだよ。とりあえずサービスカウンター行くか」
幼女「……」
男「ん?どうした」
幼女「あ、あれ」
男「ちょ、え」
警察「通報されてきたんだけど」
男「通報?」
警察「顔も似ていない男が子供を連れていると聞いてきたが」
男「…はぁ。まぁ迷子なんですよ。この子」
警察「…?迷子?そうなのか?」
幼女「迷子なのねん」
警察「お嬢ちゃん?この男に何かされてないか?」
幼女「ここあしがれっと買ってもらったのねん」
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:07:32.33 ID:fF3ielbA0 [10/34]
警察「そうか、よかったな」ナデナデ
男(お前のほうがよっぽどセクハラだろ……)
警察「それじゃあ引き取るよ。こちらで親御さんを探しておくからね」
幼女「え…?」
男「そうですか、よろしくお願いします」
幼女「………」
警察「お嬢ちゃん?さぁ行こうか?」
幼女「やだ」
男「こらこら、あんまり駄々こねる物じゃないぞ」
幼女「嫌なのねん」
警察「…こりゃ困ったなぁ」
幼女「嫌ったら嫌なのねん!!」パチンッ
警察「おわっ!」
男「ちょ!」
ダッダッダッダー
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:10:21.99 ID:fF3ielbA0 [11/34]
―――数分後
男「ハァハァ……なんなんだよ」
幼女「………」
男「こんな所で何やってんだお前」
幼女「あのおっさん怖かったのねん」
男「女王様は頭撫で撫でされるのが嫌なのかね?」
幼女「そ、その通りなのねん」
男「はっは、うーんでもあの警察のおっさん店の中回るだろうしなぁ」
幼女「出来るだけ離れたほうが良いのねん」
男「いやいや、ここ離れたらお母さんとも離れるだろう?」
幼女「ぐぬぬ…」
男「警察には事情を話すさ、待ってろ」
幼女「何とかして欲しいのねん」
男「分かった分かった。俺も暇だしな」
幼女「ガンバレニートなのねん」
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:14:53.36 ID:fF3ielbA0 [12/34]
男「って事なんですよ?」
警察「ふむ、つまり?君の言い分は、『お母さんから頼まれて、面倒を見ている』だな?」
男「そういう事です。分かってもらえてよかった」
警察「…ふむ、俺も身分上ここで見逃す事は出来ないんだよ。通報もされたしな」
男「でも、ここで警察が手を出さなかったということは、警察が認めた上での行動になるのでは?」
警察「そういう見方もあるな…まぁなんだ。民間人に頼むのも情けないが、あの子には嫌われちゃったみたいだしな」
男「はっは、みたいですね。一応あの子も『レディ』らしいですよ?」
警察「これだからカミさんから怒られるんだなぁ。反省するよ。それじゃあ、よろしく頼むよ。何かあったら、これに連絡してくれ」
男「警察官でも名刺ってあるんですね」
警察「私個人のだよ。それじゃあな」
男「ってことで、合法になったぞ」
幼女「よくやったのねん」
男「合法となれば、自由に歩けるという事だ。さ、行くぞ」
幼女「分かったのねん」
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:19:35.03 ID:fF3ielbA0 [13/34]
幼女「ママは、あそこの惣菜コーナーで頭を悩ませるのねん」
男「それっぽいの居るか?」
幼女「居ないのねん」
男「居たら真っ先に飛んでいくもんな」
幼女「うむ」
男「じゃあ次行くか」
幼女「ハッ」
男「お?お母さん居たか?」
幼女「今は、つまり…でーとをしているのだな」
男「デート…だぁ?」
幼女「こ、これも仕事なのねん」
男「あー仕事な、多忙だもんな」
幼女「そうなのねん」
スタスタ トコトコ ピタッ
男「え?」
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:21:44.37 ID:fF3ielbA0 [14/34]
幼女「………」
男「え、っと お嬢さん?」
幼女「これ欲しいのねん」
男「むー…メンチカツか」
幼女「アツアツなのねん。サクサクなのねん。前に一回だけ食べさせてもらったのねん」
男「一回だけ?」
幼女「誕生日プレゼントだったのねん」
男「なっ………んだと」
幼女「あの味が忘れられないのねん」
男「そ、そうか……だがサイフが生憎な」
幼女「あの、いでーって奴を使うといいのねん」
男「IDの事か?まぁしょうがないな」
幼女「え……本当に買ってくれるのねん?」
男「ああ、買ってやるよ」
幼女「……!!」 ニカー
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:24:36.42 ID:fF3ielbA0 [15/34]
男(可愛い所あるのにな、生意気なんだよな コイツ)
幼女「なけなしの金でありがとうなのねん」
男「おいおい、その言い方はどうなんだ」
幼女「私には関係無いのねん」
男「はっは、口が達者で」
幼女「……」ムグムグ
男「うまいか?」
幼女「言わなくても分かるのねん」
男「ああ、分かるさ 顔がニヤニヤしてる」
幼女「そのニヤニヤしている私を見ながら、ニヤニヤしてるのねん」
男「うぐっ……俺はロリコンをクビになったんだがな」
幼女「引きぬきなのねん」
男「お断りだ」
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:28:40.82 ID:fF3ielbA0 [16/34]
男「………」スタスタ
幼女「………」トコトコ
男「居ないもんだなぁ」
幼女「店内放送で流れたのにねん」
男「やったのになぁ」
男(捨てられたって考えは潰したい所だが……あながち間違えてねぇんだよなぁ)
幼女「ニートよ」
男「隠していたが、俺はリーマンだ」
幼女「な、なんと」
男「月収は高が知れるがな」
幼女「げっしゅう?」
男「分からないのならいいわ」
幼女「……ふむ。それは毎日お腹一杯ご飯が食べられるくらいなのねん?」
男「……そうかもな」
男(やっぱりな……)
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:32:14.28 ID:fF3ielbA0 [17/34]
幼女「お腹いっぱいっていうのも、体験したのは誕生日なのねん」
男「…そうか」
幼女「あの時は、お腹がおかしくなったのねん」
男「おかしく?」
幼女「ふくれるのねん」
男「………あぁ」
幼女「……?泣いてるのねん?」
男「これは、汗だ。ここ暑いからな」
幼女「? そうなのねん?私は涼しいと思うのねん」
男「俺は厚着だからな」
幼女「そうなのねん?」
男「ああ、そうだ 腹も減っただろう。レストランとやらに行こう」
幼女「れすとらん?」
男「お腹がいっぱいになる所だ」
幼女「………!」 ニカー
34 ninja規制のせいで長いんだよ まだ 冒険の書【Lv=1,xxxP】 だし mail: 2011/02/21(月) 22:34:59.82 ID:fF3ielbA0 [18/34]
男「…とは言ったものの、サイフが無いんだよな」
幼女「期待させただけか」
男「すまねぇ、ID使えるところを探すしかないな」
幼女「……無理しなくてもいいのねん」
男「ガキが気を使うんじゃねぇよ。ガキはガキの頃しかワガママが言えねぇんだからよ」
幼女「………」
男「ほら、下ばっか向いてないで行くぞ」
幼女「分かったのねん」
男「なんとか見つかったな」
幼女「よかったのねん。それで何をすればいいのねん?」
男「そうだなー まぁ待ってろ。俺が注文するから」
ピンポーン
幼女「?」
オコサマランチヒトル カシコマリマシタ
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:37:41.45 ID:fF3ielbA0 [19/34]
店員「お待たせしました」
幼女「こ、これはなんなのねん」
男「お子様にだけ許されたセットだ」
幼女「な、す、凄いのねん」
男「凄いだろ」
幼女「所で、そろそろ夕方になると言うのになんで『ランチ』なのねん?」
男「おいおい、英語まで把握してるのか。こまけぇこった良いんだよ」
幼女「…なるほど、でも目の前にこんなにご馳走があるんだからいただくのねん」
男「食え食え」
幼女「…?何をしているのねん。一緒にいただきますなのねん」
男「え?いや」
幼女「箸も持たないで、何してるのねん」
男「えっと……」
幼女「早くしないと冷めてしまうのねん」
男(ふたり分だと思ってるのか……)
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:40:05.62 ID:fF3ielbA0 [20/34]
>>36
店員「お待たせしました、お子様ランチヒトルです」
男「え、こんなの頼んで…」
幼女「な、なんか黒いのがうごめいてるのねん」
男「て、店員!?」
店員「お客様が『お子様ランチヒトル』と注文されたので……」
男「なんでヒルなんだよ」
店員「ヒトルという生き物で」
男「………」
幼女「噛んだお前が悪いのねん」
40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:42:21.36 ID:fF3ielbA0 [21/34]
男「よし、このミニトマトだけいただこう」
幼女「それだけでいいのねん?」
男「生憎、俺は『お腹いっぱい』なんだ」
幼女「な、なるほど それじゃ仕方ないのねん」
男「食え食え、強くなれ」
幼女「言われなくてもやるのねん」
幼女「お、お腹がおかしいのねん」
男「お腹痛いのか?」
幼女「こ、これがお腹いっぱいなのねん?」
男「…ああ、そういう事か。そうだな、それがお腹いっぱいだな」
幼女「お腹はおかしいけど、良い気分なのねん」
男「そりゃよかった」
幼女「でも残しちゃったのねん…」
男(胃が小さいんだな…)
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:42:41.56 ID:8/hbgrUi0
ヒキオタ「やはり幼女は最高に可愛い、愛してる!」
幼女「氏ね下衆豚が」
ヒキオタ「ああっ…もっと言って!ビクンビクン」
幼女「きんめぇ…」
誰かヒキオタと幼女のラブストーリーでも書いてみろよwwwww
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:45:20.20 ID:fF3ielbA0 [22/34]
男「俺が食うからいいよ」
幼女「も、申し訳無いのねん……」
男「む?どうしてだ?」
幼女「私が買ってもらったのに、残してしまって。保育園でも残すと怒られるのねん。それを食べるのは、いろんな人が苦労したって聞いたのねん」
男「………」
幼女「だから、勿体無いのねん」
男「…そうか、でもな?俺が頼んだんだから、俺が食っても問題無いだろ?だから、今はその良い気分に浸っておけ」
幼女「かたじけないのねん」
男「難しい言葉知ってるな」
幼女「…保育園の紙芝居で出たのねん」
男「なるほど。面白かったか?」
幼女「紙芝居はいつも面白いのねん」
男「あれは良い物だよな」
幼女「流石、分かってるのねん」
男「アレを考えた人は天才だ」
43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:48:39.81 ID:fF3ielbA0 [23/34]
prrrrr
男「ん、ちょっとすまない」
幼女「気にしないで欲しいのねん」
ヒキオタ『ぬぽォwwww男氏でござるかwwww今幼女が目の前におるのでござるwww』
男「………」
ヒキオタ『夢のようでござるwwwwしかもwwww罵倒というご褒美までフォカヌポォwwww』
男「………お前家か?」
ヒキオタ『拙者が家を出たらヒキオタという輝かしい称号が消えてしまうでござるwwww』
男「分かった」ピッ
prrrr
男「もしもし?」
警察「おう?なんだ連絡早いな、お母さんは見つかったか?」
男「まだなんですけど、ちょっと通報したくて」
警察「通報?何かあったのか?」
男「えっと、住所言うんでそこに行ってもらえば……」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:50:49.09 ID:fF3ielbA0 [24/34]
ピッ
男「待たせたな」
幼女「なんだか、怖かったのねん」
男「まぁ気にしないでくれ、この世界をまた一つ救ったと考えてもらっても良いぞ」
幼女「世界を救ったのか、流石紙芝居が良いと分かるだけの事はあるのねん」
男「はっは。良い事をした後に食べるお子様ランチは美味いな」
幼女「美味しいのねん?」
男「ああ、美味いな」
幼女「ならよかったのねん」
男「うん?」
幼女「美味しい物を食べるのは良い事なのねん」
男「…そうだな」
男「ごちそうさま」
幼女「ごちそうさま」
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:52:53.70 ID:fF3ielbA0 [25/34]
男「そろそろ行くか」
幼女「行くのねん」
男「……そろそろ夕暮れか」
幼女「………」
男(口数が少なくなってるな……まだ保育園児だしな。シエスタもしていないみたいだし)
幼女「………ふぁあ」
男「眠いのか?」
幼女「眠くないのねん」
男「無理すんな」
幼女「……でも、どうしたらいいのねん?」
男「おんぶしてやろうか?」
幼女「ロ、ロリコンのリーマンにおんぶされたら、に、妊娠してしまうのねん」
男「誰の知識だよ」
幼女「……ぐぬぬ」
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:56:00.81 ID:fF3ielbA0 [26/34]
男「よっこいしょ」
幼女「………」
男「寝てもいいぞー」
幼女「ね、寝たらどこかへ連れていかれるのねん」
男「はっは、仮に連れて行ったとしても俺の家で飯を食わせるくらいだなぁ?」
幼女「ご飯……」
男「ああ」
幼女「………おなか……いっぱい?」
男「ああ、毎日お腹いっぱいだ」
幼女「……わかった…………スースー」
男「寝たか、寝付きが良いな」
男(夜になっても見つからなかったら、昼間の警察に連絡だな……
しょうがないけど、警察に預けよう。この子には悪いけどな…)
――――――――――
―――――
―――
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:58:49.32 ID:fF3ielbA0 [27/34]
19時。
男「タイムオーバーだな」
幼女「スースー」
男「おんぶしたまま、携帯は難しいな……」
prrrrr
警察「おう?どうした?」
男「あー結局見つからなかったんで、保護してほしいんですよ。この子を」
警察「…そうか、保護者のほうに問題があるのかもしれんな。捨て子……とかは考えたくないが」
男「十分ありえると思います。正直聞いてると、そうとしか思えないので」
警察「分かった、今パトカーで向かう。事情徴収もあるから、君にもついて来てもらうがいいか?」
男「大丈夫です」
警察「後で車とかは取りにこれるように送るからな」
男「ああ、大丈夫ですよ。自分電車で来たんで。終電さえあれば良いんで」
警察「そうか、分かった。それじゃあ出入口の所で待っててくれ」
男「了解です」
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:04:23.02 ID:fF3ielbA0 [28/34]
ちょっと休憩するわ
お茶をにごす
52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:09:20.40 ID:fF3ielbA0 [29/34]
>>51
モバイルSuica
54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:36:25.27 ID:fF3ielbA0 [30/34]
正面玄関。
男「まぁパトカーだし、すぐに来るだろう」
幼女「……うーん」
男「お、起きたか」
幼女「……ぬ、あ!?貴様誰だ!?」
男「おいおい…忘れちまったのか」
幼女「なんだか、長い夢を見ていたみたいなのねん」
男「へぇそうかい」
幼女「変な男に、お子様ランチを……は、お前なのねん!」
男「紛れもなく現実だ、安心しろ」
幼女「…思い出したのねん。ママは見つからなかったのねん?」
男「…ああ、すまないな」
幼女「そうなのねん……これからどこへ行くのねん?」
男「君を警察に保護させるよ。俺も行くから、安心しろ」
幼女「……そうなのねん」
58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:43:02.36 ID:fF3ielbA0 [31/34]
男「……なんというか、このおんぶしている状態でパトカーに入るのは周りの目が」
幼女「ロリコンだと思われるのねん」
男「そうだな」
幼女「それはそれで面白いのねん」
男「他人ごとだと思って…」
幼女「……実際他人なのねん」
男「…………そうだな」
ウーウーウーウー
警察「待たせた」
男「サイレン鳴らさないでくださいよ!俺が何かしたみたいじゃないですか!」
警察「急いでたもので」
幼女「パトカーに乗れるの?」
警察「ああ、乗れるぞ。お嬢ちゃん、さっきはすまないな。さ、お嬢様後部座席へ」
男「おっさん気持ち悪いっすよ」
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:45:14.82 ID:fF3ielbA0 [32/34]
警察「現行犯逮捕されたいか?」
男「職権乱用禁止」
警察「知ってるか?現行犯逮捕は誰にでも出来る」
男「知ってますけど」
警察「早く乗ってくれ」
男「はいはい」
男(これで安心かな……)
ギュッ
男「?」
幼女「……」
男「怖いのか?」
幼女「ママ……」
男「そうだよな」
幼女「………」グスッ
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:47:28.53 ID:fF3ielbA0 [33/34]
警察「………」
男「………」
幼女「………」
警察「お嬢ちゃん?」
幼女「な、なんだ」
警察「お嬢ちゃんが好きな物ってなんだ?食べ物でも、なんでもいいぞ」
幼女「ママ」
男「………」(このおっさん最悪だ)
警察(またカミさんに怒られちまうな……)
幼女「………」
警察「じゃ、じゃあ なんだ 好きな食べ物はなんだ?」
幼女「今日食べたメンチカツ」
警察「ほう、渋いなお嬢ちゃん」
幼女「サクサクのアツアツで美味しいのねん、なー?」
男「ん?ああ、そうだな」
62 ninja規制まじうぜぇ mail: 2011/02/21(月) 23:56:25.15 ID:fF3ielbA0 [34/34]
警察「おじさんも食べてみたいものだ」
幼女「こいつに買ってもらうといい」
男「俺かよ」
警察「頼んだぞ、少年」
男「自分で買いやがれ」
幼女「ふふ…」
男「……ふ」
交番。
男「おっさん良い暮らししてるんですね」
警察「俺はここに住んでるわけじゃないけどな」
幼女「………臭い」
男「だってよ」
警察「すまないな、タバコの匂いはどうしても消えないんだ」
男「ここで吸わないでくださいね?」
警察「大丈夫だ、俺は人前では吸わないからな」
63 はよレベル上がれよ mail: 2011/02/22(火) 00:06:16.95 ID:1nqbqx590 [1/11]
幼女「……」
警察「さてと、君の名前は?」
幼女「名前……?」
男「そういや名前聞いてなかったな」
幼女「名前……」
警察「…?分からないのか?」
幼女「なんでもいいのねん」
警察「うーん…それは困るんだよなぁ。調べようが」
男「名前が分からないのか?」
幼女「……ついさっきまで覚えていたのに忘れてしまったのねん」
警察「……ふむ、まぁいいか」
男「いいのか?」
警察「いい。どこらへんに住んでいたか分かるか?」
幼女「どこ……アパートなのねん」
警察「アパートね、ふむふむ」
65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:13:17.06 ID:1nqbqx590 [2/11]
警察「それじゃあ、えーっと…」
男(名前が分からないなんておかしいな……ショックで記憶が?)
警察「お母さんは、最後どこで見たかな?」
幼女「トイレで別れ際ねん」
警察「どこのトイレかな…?」
男「確か、西出口のトイレだと思います。俺そこで話しかけられたんで」
警察「西出口ね」
幼女「そうだったのねん?」
男「ああ、そうだよ」
警察「呼び出しとかはしたのか?」
男「ああ、した。したけど、来なかったな 迷子センターには」
警察「したのに来なかったって事は…もう母親は」
男「待ってくれ。警察はどうなんだ?捜索願みたいなのは?」
警察「あったら言っているよ」
幼女「………」
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:16:27.64 ID:1nqbqx590 [3/11]
幼女「私は貧乏神なのねん」
男「……!?」
警察「いや、そんな事は…」
幼女「あるのねん。私が産まれてからママは貧乏になったって言うのねん。それに、私が迷子になってからも……お前はサイフが無かったのねん」
男「そんな…」
幼女「私は捨てられたのねん?貧乏神だから」
男「………」
警察「………」
幼女「そうなのねん……」
男「くっ……」
警察「くっそ……」
幼女「薄々感づいてたのねん。私を捨てる捨てないかなんて。だから、たまたま迷子になって そのままなのねん」
男「………」
幼女「私が名前思い出せないのも、きっとママの意地悪なのねん」
男「………」
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:19:35.41 ID:1nqbqx590 [4/11]
幼女「きっとそうなのねん」
男「いや、そうはさせねぇ」
警察「……?」
男「……」
ダキッ
幼女「……!?」
男「させねぇよ」
幼女「ろ、ロリコンなのねん!警察に捕まるのねん!」
警察「あー なんだ?俺はここで何も見てないぞ?俺はそもそも警察だったかなぁ?」
幼女「それに、貧乏が移るのねん」
男「どんとこい」
幼女「そんな…そんな……のないねん」
男「お前を毎日腹いっぱい食わせてやる。それでいいな?」
幼女「………」
警察「甘えておけ」
68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:22:35.24 ID:1nqbqx590 [5/11]
―――――――――
―――――
――
警察「一応、どこの子なのかは調べる。名前はわかり次第、だな」
男「分かった」
幼女「私どうなるのねん?」
警察「んーそうだな……君の親が見つかるまでは保護だね。それで見つかって…もし捨てるような事があれば」
男「俺が引き取る」
警察「養女として、だな?」
男「ああ」
幼女「養女……?」
男「やしなうおんなって書いて養女な」
警察「それまでは、施設で過ごす訳だ」
幼女「嫌なのねん、こいつと一緒に行くのねん」
男「我慢してくれ」
幼女「嫌なのねん!!」
70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:24:49.06 ID:1nqbqx590 [6/11]
警察「………明日申請しよう」
男「え?」
警察「迷子願いは明日申請だ。それまでは知らない、俺らは他人だ。俺は明日になるまで何も見ていない」
男「……いいんですか?」
警察「俺は人が居る所ではたばこは吸わないからな」
男「意味が分からないです」
幼女「どうなるのねん?」
男「俺の家に行く事になった。一日だけな?」
幼女「本当なのねん!?」
警察「ほら、行った行った。別の警察に職質されないように気をつけて帰れ」
男「それ警察が言ってもいいのかよ」
幼女「行こう行こう」
男「はいはい」
71 そろそろ飽き(ry mail: 2011/02/22(火) 00:27:24.39 ID:1nqbqx590 [7/11]
家。
男「散らかってるけど」
幼女「わーお、案外広いんだねん」
男「案外ってなんだよ。飯作るから待ってろ」
幼女「家庭的なのねん」
男「まぁな」
っ(野菜炒め)
幼女「多いのねん」
男「まぁふたり分だしな」
幼女「私の家じゃこれで三人分なのねん」
男「……そうか」
幼女「いただきます」
男「いただきます」
72 そろそろ飽き(ry mail: 2011/02/22(火) 00:30:46.08 ID:1nqbqx590 [8/11]
男「ご馳走様」
幼女「お腹いっぱいなのねん、一日に二回も味わったのねん」
男「そりゃよかった」
幼女「眠いのねん」
男「寝るか、布団で寝ていいぞ。俺はソファで寝る」
幼女「分かったのねん」
男(おいおい、そこは一緒に寝るって言う所じゃないのかよ」
幼女「途中から言ってるのねん」
男「失礼、電気消すぞ?」
幼女「分かったのねーん」
カチッ
…・…………
幼女「その……」
男「なんだ?」
幼女「ありがとうなのねん」
74 終われ mail: 2011/02/22(火) 00:33:38.74 ID:1nqbqx590 [9/11]
飽きてきた
その後、親は見つかり「お前みたいな貧乏神いらねぇ!」って言って
男がキレて、親ぶん殴りそうになるんだけど、警察さんが止める。初めて仕事したな
幼女は、泣きながらもその場を見ている。
男が泣いている幼女を見て、我に帰って、親御さんに『俺が養う』って言う。
親御さん達は、もう子供を子供としてみていない為に、何も言わずにOK
こうして、幼女は養女へとランクアップし
貧乏神としても、幸せの神様へとランクアップするのでした
めでたしめでたし
でいいか?おまいら
無理矢理SSスレにした物
途中眠くなったので、エピローグ()書いて終わりにしますた。
7 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:41:57.55 ID:fF3ielbA0 [1/34]
幼女「迷子なのねん」
男「へぇ」
幼女「迷子なのねん」
男「………、」
幼女「母親とはぐれたのねん」
男「そうか」
幼女「助けろし」
男「俺が?」
幼女「お前以外に誰が居るのねん」
男「そこのおばさんとか」
幼女「ねーよ」
男「……、」
幼女「この歳でおしっこ漏らすとかねーから。マジ現実見ろよお前等」
男「俺に言ってどうする」
9 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:44:32.94 ID:fF3ielbA0 [2/34]
幼女「ふぇええ……とかも言わないから。いいから母親探してくれよねん」
男「かわいくねぇなぁ」
幼女「………」
男「あ、拗ねた」
幼女「私だって女の子なのねん」
男「その喋り方面白いね」
幼女「やりたくてやってるわけじゃないのねん」
男「へぇ」
幼女「仕事なのねん」
男「そりゃ大変だな」
幼女「ちょっと言ってみたかった台詞だったから嬉しいのねん」
男「はいはい」
12 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:48:32.49 ID:fF3ielbA0 [3/34]
幼女「お前はロリコンなのか?」
男「んー そういう仕事はしてないな」
幼女「あー仕事してないんだ。クビなのねん?」
男「ああ、そうだな クビになった。世の中辛いからな」
幼女「分かる分かる」
男「はっは」
幼女「早く、ママ上探してくれよねん」
男「さっきと呼び方違うけど」
幼女「こ、これも仕事なのねん」
男「多忙なんだな」
幼女「あたぼうよ」
男「はぁん」
幼女「見下すのやめるのねん」
男「歳の割には上手い事言うな」
幼女「私を甘く見ないほうが良いのねん」
14 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:52:11.18 ID:fF3ielbA0 [4/34]
男「どこではぐれたんだ?」
幼女「んー……さっきトイレ行って、帰ってきたら居なかったのねん」
男「無責任な親だな」
幼女「マ……母親は自由奔放なのねん」
男「ママって言おうとしただろ。隠さなくていいから、むしろそっちのほうがナチュラルだから」
幼女「ママみたいに自由に生きてはいちゃ駄目なのねん」
男「おいおい、随分しっかりしてるな。反面教師か?」
幼女「はん…??」
男「いや、なんでもない。説明続けてくれ」
幼女「それがねん、今日は食材コーナー回る予定だったのねん」
男「なるほど」
幼女「今日の夕飯はカレーだって言ってたのねん」
男「カレーは美味いな」
幼女「辛いからキライなのねん」
男「辛いのか?あまーいのじゃないのか?」
15 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:54:40.64 ID:fF3ielbA0 [5/34]
幼女「ママは合わせてくれないのねん」
男「虐待かよ」
幼女「ママが言うには、『お前が産まれてから貧乏になった』って言ってたのねん」
男「おいおい、こりゃ深刻じゃねぇのか?」
幼女「まぁでも、ママだから仕方ないのねん」
男「ふーむ……将来有望だな」
幼女「狙ってるのねん?」
男「はっは、そうとも言う」
幼女「やっぱりロリコンなのねん」
男「職場復帰しないとな。ニートは駄目だ」
幼女「ニートは駄目なー 駄目人間になるのねん」
男「よく知ってるな」
幼女「パパがニートなのねん」
男「……、」
16 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:56:43.00 ID:fF3ielbA0 [6/34]
幼女「ということで、ママを探してほしいのねん」
男「ちょっと考えをまとめさせてくれ」
男(こんな所で幼女が一人。そして、トイレで母親とはぐれた。
さらには、母親はこの子が産まれてから貧乏になったと言ってる
畳み掛けるように、父親がニート)
男「とんでもない子に絡まれたもんだ」
幼女「難しい顔してもロリコンなのねん」
男「余計なお世話だよ」
幼女「お世話したくないのねん」
男「お世話される側だしな」
17 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 21:59:21.93 ID:fF3ielbA0 [7/34]
幼女「失礼な、トイレはちゃんと出来る上に保育園では一番にちゃんと出来るようになった身分なのねん」
男「トイレが早く出来るか出来ないかで身分が決まる保育園の社会怖いな」
幼女「私は『じょうおう』なのねん」
男「しっかりしてるもんな」
幼女「ふふん」
男「はっは、まぁなんだ 見つかるまでは見ててやるよ。とりあえず、何か買ってやろう」
幼女「それで私の気を惹くのねん?」
男「買わなくてもいいんだぞ?」
幼女「嘘なのねん。お願いしますなのねん」
男「素直で宜しい。行くか」
幼女「このお菓子が欲しいのねん」
男「ん?ココアシガレットとは、また渋いな」
幼女「これくわえるのが好きなのねん」
男「ふむ、まぁいいけどな。それだけでいいか?」
18 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:01:44.88 ID:fF3ielbA0 [8/34]
幼女「十分なのねん」
男「会計するか……」
レジ男「30円です」
男「………」
幼女「どうした」
男「サイフ落とした」
幼女「なっ……」
男「…しょうがない、IDで払うか。30円をIDって…」
幼女「ま、まぁ仕方ないのねん」
男「情けないところを見せてしまったようだな」
幼女「ヘタレな男って案外、『ぼうせいほんのう』って奴がくすぐられるらしいのねん」
男「よく知ってるな、それ」
幼女「意味は分からないのねん」
男「…そうかい」
19 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:04:53.16 ID:fF3ielbA0 [9/34]
猿避けよろ あと30レスくらいで終わらせる
幼女「さてと、問題のママは迷子なのねん」
男「お前が迷子なんだよ。とりあえずサービスカウンター行くか」
幼女「……」
男「ん?どうした」
幼女「あ、あれ」
男「ちょ、え」
警察「通報されてきたんだけど」
男「通報?」
警察「顔も似ていない男が子供を連れていると聞いてきたが」
男「…はぁ。まぁ迷子なんですよ。この子」
警察「…?迷子?そうなのか?」
幼女「迷子なのねん」
警察「お嬢ちゃん?この男に何かされてないか?」
幼女「ここあしがれっと買ってもらったのねん」
21 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:07:32.33 ID:fF3ielbA0 [10/34]
警察「そうか、よかったな」ナデナデ
男(お前のほうがよっぽどセクハラだろ……)
警察「それじゃあ引き取るよ。こちらで親御さんを探しておくからね」
幼女「え…?」
男「そうですか、よろしくお願いします」
幼女「………」
警察「お嬢ちゃん?さぁ行こうか?」
幼女「やだ」
男「こらこら、あんまり駄々こねる物じゃないぞ」
幼女「嫌なのねん」
警察「…こりゃ困ったなぁ」
幼女「嫌ったら嫌なのねん!!」パチンッ
警察「おわっ!」
男「ちょ!」
ダッダッダッダー
23 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:10:21.99 ID:fF3ielbA0 [11/34]
―――数分後
男「ハァハァ……なんなんだよ」
幼女「………」
男「こんな所で何やってんだお前」
幼女「あのおっさん怖かったのねん」
男「女王様は頭撫で撫でされるのが嫌なのかね?」
幼女「そ、その通りなのねん」
男「はっは、うーんでもあの警察のおっさん店の中回るだろうしなぁ」
幼女「出来るだけ離れたほうが良いのねん」
男「いやいや、ここ離れたらお母さんとも離れるだろう?」
幼女「ぐぬぬ…」
男「警察には事情を話すさ、待ってろ」
幼女「何とかして欲しいのねん」
男「分かった分かった。俺も暇だしな」
幼女「ガンバレニートなのねん」
25 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:14:53.36 ID:fF3ielbA0 [12/34]
男「って事なんですよ?」
警察「ふむ、つまり?君の言い分は、『お母さんから頼まれて、面倒を見ている』だな?」
男「そういう事です。分かってもらえてよかった」
警察「…ふむ、俺も身分上ここで見逃す事は出来ないんだよ。通報もされたしな」
男「でも、ここで警察が手を出さなかったということは、警察が認めた上での行動になるのでは?」
警察「そういう見方もあるな…まぁなんだ。民間人に頼むのも情けないが、あの子には嫌われちゃったみたいだしな」
男「はっは、みたいですね。一応あの子も『レディ』らしいですよ?」
警察「これだからカミさんから怒られるんだなぁ。反省するよ。それじゃあ、よろしく頼むよ。何かあったら、これに連絡してくれ」
男「警察官でも名刺ってあるんですね」
警察「私個人のだよ。それじゃあな」
男「ってことで、合法になったぞ」
幼女「よくやったのねん」
男「合法となれば、自由に歩けるという事だ。さ、行くぞ」
幼女「分かったのねん」
26 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:19:35.03 ID:fF3ielbA0 [13/34]
幼女「ママは、あそこの惣菜コーナーで頭を悩ませるのねん」
男「それっぽいの居るか?」
幼女「居ないのねん」
男「居たら真っ先に飛んでいくもんな」
幼女「うむ」
男「じゃあ次行くか」
幼女「ハッ」
男「お?お母さん居たか?」
幼女「今は、つまり…でーとをしているのだな」
男「デート…だぁ?」
幼女「こ、これも仕事なのねん」
男「あー仕事な、多忙だもんな」
幼女「そうなのねん」
スタスタ トコトコ ピタッ
男「え?」
27 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:21:44.37 ID:fF3ielbA0 [14/34]
幼女「………」
男「え、っと お嬢さん?」
幼女「これ欲しいのねん」
男「むー…メンチカツか」
幼女「アツアツなのねん。サクサクなのねん。前に一回だけ食べさせてもらったのねん」
男「一回だけ?」
幼女「誕生日プレゼントだったのねん」
男「なっ………んだと」
幼女「あの味が忘れられないのねん」
男「そ、そうか……だがサイフが生憎な」
幼女「あの、いでーって奴を使うといいのねん」
男「IDの事か?まぁしょうがないな」
幼女「え……本当に買ってくれるのねん?」
男「ああ、買ってやるよ」
幼女「……!!」 ニカー
28 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:24:36.42 ID:fF3ielbA0 [15/34]
男(可愛い所あるのにな、生意気なんだよな コイツ)
幼女「なけなしの金でありがとうなのねん」
男「おいおい、その言い方はどうなんだ」
幼女「私には関係無いのねん」
男「はっは、口が達者で」
幼女「……」ムグムグ
男「うまいか?」
幼女「言わなくても分かるのねん」
男「ああ、分かるさ 顔がニヤニヤしてる」
幼女「そのニヤニヤしている私を見ながら、ニヤニヤしてるのねん」
男「うぐっ……俺はロリコンをクビになったんだがな」
幼女「引きぬきなのねん」
男「お断りだ」
30 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:28:40.82 ID:fF3ielbA0 [16/34]
男「………」スタスタ
幼女「………」トコトコ
男「居ないもんだなぁ」
幼女「店内放送で流れたのにねん」
男「やったのになぁ」
男(捨てられたって考えは潰したい所だが……あながち間違えてねぇんだよなぁ)
幼女「ニートよ」
男「隠していたが、俺はリーマンだ」
幼女「な、なんと」
男「月収は高が知れるがな」
幼女「げっしゅう?」
男「分からないのならいいわ」
幼女「……ふむ。それは毎日お腹一杯ご飯が食べられるくらいなのねん?」
男「……そうかもな」
男(やっぱりな……)
33 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:32:14.28 ID:fF3ielbA0 [17/34]
幼女「お腹いっぱいっていうのも、体験したのは誕生日なのねん」
男「…そうか」
幼女「あの時は、お腹がおかしくなったのねん」
男「おかしく?」
幼女「ふくれるのねん」
男「………あぁ」
幼女「……?泣いてるのねん?」
男「これは、汗だ。ここ暑いからな」
幼女「? そうなのねん?私は涼しいと思うのねん」
男「俺は厚着だからな」
幼女「そうなのねん?」
男「ああ、そうだ 腹も減っただろう。レストランとやらに行こう」
幼女「れすとらん?」
男「お腹がいっぱいになる所だ」
幼女「………!」 ニカー
34 ninja規制のせいで長いんだよ まだ 冒険の書【Lv=1,xxxP】 だし mail: 2011/02/21(月) 22:34:59.82 ID:fF3ielbA0 [18/34]
男「…とは言ったものの、サイフが無いんだよな」
幼女「期待させただけか」
男「すまねぇ、ID使えるところを探すしかないな」
幼女「……無理しなくてもいいのねん」
男「ガキが気を使うんじゃねぇよ。ガキはガキの頃しかワガママが言えねぇんだからよ」
幼女「………」
男「ほら、下ばっか向いてないで行くぞ」
幼女「分かったのねん」
男「なんとか見つかったな」
幼女「よかったのねん。それで何をすればいいのねん?」
男「そうだなー まぁ待ってろ。俺が注文するから」
ピンポーン
幼女「?」
オコサマランチヒトル カシコマリマシタ
37 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:37:41.45 ID:fF3ielbA0 [19/34]
店員「お待たせしました」
幼女「こ、これはなんなのねん」
男「お子様にだけ許されたセットだ」
幼女「な、す、凄いのねん」
男「凄いだろ」
幼女「所で、そろそろ夕方になると言うのになんで『ランチ』なのねん?」
男「おいおい、英語まで把握してるのか。こまけぇこった良いんだよ」
幼女「…なるほど、でも目の前にこんなにご馳走があるんだからいただくのねん」
男「食え食え」
幼女「…?何をしているのねん。一緒にいただきますなのねん」
男「え?いや」
幼女「箸も持たないで、何してるのねん」
男「えっと……」
幼女「早くしないと冷めてしまうのねん」
男(ふたり分だと思ってるのか……)
38 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:40:05.62 ID:fF3ielbA0 [20/34]
>>36
店員「お待たせしました、お子様ランチヒトルです」
男「え、こんなの頼んで…」
幼女「な、なんか黒いのがうごめいてるのねん」
男「て、店員!?」
店員「お客様が『お子様ランチヒトル』と注文されたので……」
男「なんでヒルなんだよ」
店員「ヒトルという生き物で」
男「………」
幼女「噛んだお前が悪いのねん」
40 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:42:21.36 ID:fF3ielbA0 [21/34]
男「よし、このミニトマトだけいただこう」
幼女「それだけでいいのねん?」
男「生憎、俺は『お腹いっぱい』なんだ」
幼女「な、なるほど それじゃ仕方ないのねん」
男「食え食え、強くなれ」
幼女「言われなくてもやるのねん」
幼女「お、お腹がおかしいのねん」
男「お腹痛いのか?」
幼女「こ、これがお腹いっぱいなのねん?」
男「…ああ、そういう事か。そうだな、それがお腹いっぱいだな」
幼女「お腹はおかしいけど、良い気分なのねん」
男「そりゃよかった」
幼女「でも残しちゃったのねん…」
男(胃が小さいんだな…)
41 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:42:41.56 ID:8/hbgrUi0
ヒキオタ「やはり幼女は最高に可愛い、愛してる!」
幼女「氏ね下衆豚が」
ヒキオタ「ああっ…もっと言って!ビクンビクン」
幼女「きんめぇ…」
誰かヒキオタと幼女のラブストーリーでも書いてみろよwwwww
42 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:45:20.20 ID:fF3ielbA0 [22/34]
男「俺が食うからいいよ」
幼女「も、申し訳無いのねん……」
男「む?どうしてだ?」
幼女「私が買ってもらったのに、残してしまって。保育園でも残すと怒られるのねん。それを食べるのは、いろんな人が苦労したって聞いたのねん」
男「………」
幼女「だから、勿体無いのねん」
男「…そうか、でもな?俺が頼んだんだから、俺が食っても問題無いだろ?だから、今はその良い気分に浸っておけ」
幼女「かたじけないのねん」
男「難しい言葉知ってるな」
幼女「…保育園の紙芝居で出たのねん」
男「なるほど。面白かったか?」
幼女「紙芝居はいつも面白いのねん」
男「あれは良い物だよな」
幼女「流石、分かってるのねん」
男「アレを考えた人は天才だ」
43 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:48:39.81 ID:fF3ielbA0 [23/34]
prrrrr
男「ん、ちょっとすまない」
幼女「気にしないで欲しいのねん」
ヒキオタ『ぬぽォwwww男氏でござるかwwww今幼女が目の前におるのでござるwww』
男「………」
ヒキオタ『夢のようでござるwwwwしかもwwww罵倒というご褒美までフォカヌポォwwww』
男「………お前家か?」
ヒキオタ『拙者が家を出たらヒキオタという輝かしい称号が消えてしまうでござるwwww』
男「分かった」ピッ
prrrr
男「もしもし?」
警察「おう?なんだ連絡早いな、お母さんは見つかったか?」
男「まだなんですけど、ちょっと通報したくて」
警察「通報?何かあったのか?」
男「えっと、住所言うんでそこに行ってもらえば……」
44 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:50:49.09 ID:fF3ielbA0 [24/34]
ピッ
男「待たせたな」
幼女「なんだか、怖かったのねん」
男「まぁ気にしないでくれ、この世界をまた一つ救ったと考えてもらっても良いぞ」
幼女「世界を救ったのか、流石紙芝居が良いと分かるだけの事はあるのねん」
男「はっは。良い事をした後に食べるお子様ランチは美味いな」
幼女「美味しいのねん?」
男「ああ、美味いな」
幼女「ならよかったのねん」
男「うん?」
幼女「美味しい物を食べるのは良い事なのねん」
男「…そうだな」
男「ごちそうさま」
幼女「ごちそうさま」
46 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:52:53.70 ID:fF3ielbA0 [25/34]
男「そろそろ行くか」
幼女「行くのねん」
男「……そろそろ夕暮れか」
幼女「………」
男(口数が少なくなってるな……まだ保育園児だしな。シエスタもしていないみたいだし)
幼女「………ふぁあ」
男「眠いのか?」
幼女「眠くないのねん」
男「無理すんな」
幼女「……でも、どうしたらいいのねん?」
男「おんぶしてやろうか?」
幼女「ロ、ロリコンのリーマンにおんぶされたら、に、妊娠してしまうのねん」
男「誰の知識だよ」
幼女「……ぐぬぬ」
48 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:56:00.81 ID:fF3ielbA0 [26/34]
男「よっこいしょ」
幼女「………」
男「寝てもいいぞー」
幼女「ね、寝たらどこかへ連れていかれるのねん」
男「はっは、仮に連れて行ったとしても俺の家で飯を食わせるくらいだなぁ?」
幼女「ご飯……」
男「ああ」
幼女「………おなか……いっぱい?」
男「ああ、毎日お腹いっぱいだ」
幼女「……わかった…………スースー」
男「寝たか、寝付きが良いな」
男(夜になっても見つからなかったら、昼間の警察に連絡だな……
しょうがないけど、警察に預けよう。この子には悪いけどな…)
――――――――――
―――――
―――
49 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 22:58:49.32 ID:fF3ielbA0 [27/34]
19時。
男「タイムオーバーだな」
幼女「スースー」
男「おんぶしたまま、携帯は難しいな……」
prrrrr
警察「おう?どうした?」
男「あー結局見つからなかったんで、保護してほしいんですよ。この子を」
警察「…そうか、保護者のほうに問題があるのかもしれんな。捨て子……とかは考えたくないが」
男「十分ありえると思います。正直聞いてると、そうとしか思えないので」
警察「分かった、今パトカーで向かう。事情徴収もあるから、君にもついて来てもらうがいいか?」
男「大丈夫です」
警察「後で車とかは取りにこれるように送るからな」
男「ああ、大丈夫ですよ。自分電車で来たんで。終電さえあれば良いんで」
警察「そうか、分かった。それじゃあ出入口の所で待っててくれ」
男「了解です」
50 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:04:23.02 ID:fF3ielbA0 [28/34]
ちょっと休憩するわ
お茶をにごす
52 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:09:20.40 ID:fF3ielbA0 [29/34]
>>51
モバイルSuica
54 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:36:25.27 ID:fF3ielbA0 [30/34]
正面玄関。
男「まぁパトカーだし、すぐに来るだろう」
幼女「……うーん」
男「お、起きたか」
幼女「……ぬ、あ!?貴様誰だ!?」
男「おいおい…忘れちまったのか」
幼女「なんだか、長い夢を見ていたみたいなのねん」
男「へぇそうかい」
幼女「変な男に、お子様ランチを……は、お前なのねん!」
男「紛れもなく現実だ、安心しろ」
幼女「…思い出したのねん。ママは見つからなかったのねん?」
男「…ああ、すまないな」
幼女「そうなのねん……これからどこへ行くのねん?」
男「君を警察に保護させるよ。俺も行くから、安心しろ」
幼女「……そうなのねん」
58 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:43:02.36 ID:fF3ielbA0 [31/34]
男「……なんというか、このおんぶしている状態でパトカーに入るのは周りの目が」
幼女「ロリコンだと思われるのねん」
男「そうだな」
幼女「それはそれで面白いのねん」
男「他人ごとだと思って…」
幼女「……実際他人なのねん」
男「…………そうだな」
ウーウーウーウー
警察「待たせた」
男「サイレン鳴らさないでくださいよ!俺が何かしたみたいじゃないですか!」
警察「急いでたもので」
幼女「パトカーに乗れるの?」
警察「ああ、乗れるぞ。お嬢ちゃん、さっきはすまないな。さ、お嬢様後部座席へ」
男「おっさん気持ち悪いっすよ」
59 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:45:14.82 ID:fF3ielbA0 [32/34]
警察「現行犯逮捕されたいか?」
男「職権乱用禁止」
警察「知ってるか?現行犯逮捕は誰にでも出来る」
男「知ってますけど」
警察「早く乗ってくれ」
男「はいはい」
男(これで安心かな……)
ギュッ
男「?」
幼女「……」
男「怖いのか?」
幼女「ママ……」
男「そうだよな」
幼女「………」グスッ
60 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/21(月) 23:47:28.53 ID:fF3ielbA0 [33/34]
警察「………」
男「………」
幼女「………」
警察「お嬢ちゃん?」
幼女「な、なんだ」
警察「お嬢ちゃんが好きな物ってなんだ?食べ物でも、なんでもいいぞ」
幼女「ママ」
男「………」(このおっさん最悪だ)
警察(またカミさんに怒られちまうな……)
幼女「………」
警察「じゃ、じゃあ なんだ 好きな食べ物はなんだ?」
幼女「今日食べたメンチカツ」
警察「ほう、渋いなお嬢ちゃん」
幼女「サクサクのアツアツで美味しいのねん、なー?」
男「ん?ああ、そうだな」
62 ninja規制まじうぜぇ mail: 2011/02/21(月) 23:56:25.15 ID:fF3ielbA0 [34/34]
警察「おじさんも食べてみたいものだ」
幼女「こいつに買ってもらうといい」
男「俺かよ」
警察「頼んだぞ、少年」
男「自分で買いやがれ」
幼女「ふふ…」
男「……ふ」
交番。
男「おっさん良い暮らししてるんですね」
警察「俺はここに住んでるわけじゃないけどな」
幼女「………臭い」
男「だってよ」
警察「すまないな、タバコの匂いはどうしても消えないんだ」
男「ここで吸わないでくださいね?」
警察「大丈夫だ、俺は人前では吸わないからな」
63 はよレベル上がれよ mail: 2011/02/22(火) 00:06:16.95 ID:1nqbqx590 [1/11]
幼女「……」
警察「さてと、君の名前は?」
幼女「名前……?」
男「そういや名前聞いてなかったな」
幼女「名前……」
警察「…?分からないのか?」
幼女「なんでもいいのねん」
警察「うーん…それは困るんだよなぁ。調べようが」
男「名前が分からないのか?」
幼女「……ついさっきまで覚えていたのに忘れてしまったのねん」
警察「……ふむ、まぁいいか」
男「いいのか?」
警察「いい。どこらへんに住んでいたか分かるか?」
幼女「どこ……アパートなのねん」
警察「アパートね、ふむふむ」
65 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:13:17.06 ID:1nqbqx590 [2/11]
警察「それじゃあ、えーっと…」
男(名前が分からないなんておかしいな……ショックで記憶が?)
警察「お母さんは、最後どこで見たかな?」
幼女「トイレで別れ際ねん」
警察「どこのトイレかな…?」
男「確か、西出口のトイレだと思います。俺そこで話しかけられたんで」
警察「西出口ね」
幼女「そうだったのねん?」
男「ああ、そうだよ」
警察「呼び出しとかはしたのか?」
男「ああ、した。したけど、来なかったな 迷子センターには」
警察「したのに来なかったって事は…もう母親は」
男「待ってくれ。警察はどうなんだ?捜索願みたいなのは?」
警察「あったら言っているよ」
幼女「………」
66 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:16:27.64 ID:1nqbqx590 [3/11]
幼女「私は貧乏神なのねん」
男「……!?」
警察「いや、そんな事は…」
幼女「あるのねん。私が産まれてからママは貧乏になったって言うのねん。それに、私が迷子になってからも……お前はサイフが無かったのねん」
男「そんな…」
幼女「私は捨てられたのねん?貧乏神だから」
男「………」
警察「………」
幼女「そうなのねん……」
男「くっ……」
警察「くっそ……」
幼女「薄々感づいてたのねん。私を捨てる捨てないかなんて。だから、たまたま迷子になって そのままなのねん」
男「………」
幼女「私が名前思い出せないのも、きっとママの意地悪なのねん」
男「………」
67 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:19:35.41 ID:1nqbqx590 [4/11]
幼女「きっとそうなのねん」
男「いや、そうはさせねぇ」
警察「……?」
男「……」
ダキッ
幼女「……!?」
男「させねぇよ」
幼女「ろ、ロリコンなのねん!警察に捕まるのねん!」
警察「あー なんだ?俺はここで何も見てないぞ?俺はそもそも警察だったかなぁ?」
幼女「それに、貧乏が移るのねん」
男「どんとこい」
幼女「そんな…そんな……のないねん」
男「お前を毎日腹いっぱい食わせてやる。それでいいな?」
幼女「………」
警察「甘えておけ」
68 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:22:35.24 ID:1nqbqx590 [5/11]
―――――――――
―――――
――
警察「一応、どこの子なのかは調べる。名前はわかり次第、だな」
男「分かった」
幼女「私どうなるのねん?」
警察「んーそうだな……君の親が見つかるまでは保護だね。それで見つかって…もし捨てるような事があれば」
男「俺が引き取る」
警察「養女として、だな?」
男「ああ」
幼女「養女……?」
男「やしなうおんなって書いて養女な」
警察「それまでは、施設で過ごす訳だ」
幼女「嫌なのねん、こいつと一緒に行くのねん」
男「我慢してくれ」
幼女「嫌なのねん!!」
70 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします mail: 2011/02/22(火) 00:24:49.06 ID:1nqbqx590 [6/11]
警察「………明日申請しよう」
男「え?」
警察「迷子願いは明日申請だ。それまでは知らない、俺らは他人だ。俺は明日になるまで何も見ていない」
男「……いいんですか?」
警察「俺は人が居る所ではたばこは吸わないからな」
男「意味が分からないです」
幼女「どうなるのねん?」
男「俺の家に行く事になった。一日だけな?」
幼女「本当なのねん!?」
警察「ほら、行った行った。別の警察に職質されないように気をつけて帰れ」
男「それ警察が言ってもいいのかよ」
幼女「行こう行こう」
男「はいはい」
71 そろそろ飽き(ry mail: 2011/02/22(火) 00:27:24.39 ID:1nqbqx590 [7/11]
家。
男「散らかってるけど」
幼女「わーお、案外広いんだねん」
男「案外ってなんだよ。飯作るから待ってろ」
幼女「家庭的なのねん」
男「まぁな」
っ(野菜炒め)
幼女「多いのねん」
男「まぁふたり分だしな」
幼女「私の家じゃこれで三人分なのねん」
男「……そうか」
幼女「いただきます」
男「いただきます」
72 そろそろ飽き(ry mail: 2011/02/22(火) 00:30:46.08 ID:1nqbqx590 [8/11]
男「ご馳走様」
幼女「お腹いっぱいなのねん、一日に二回も味わったのねん」
男「そりゃよかった」
幼女「眠いのねん」
男「寝るか、布団で寝ていいぞ。俺はソファで寝る」
幼女「分かったのねん」
男(おいおい、そこは一緒に寝るって言う所じゃないのかよ」
幼女「途中から言ってるのねん」
男「失礼、電気消すぞ?」
幼女「分かったのねーん」
カチッ
…・…………
幼女「その……」
男「なんだ?」
幼女「ありがとうなのねん」
74 終われ mail: 2011/02/22(火) 00:33:38.74 ID:1nqbqx590 [9/11]
飽きてきた
その後、親は見つかり「お前みたいな貧乏神いらねぇ!」って言って
男がキレて、親ぶん殴りそうになるんだけど、警察さんが止める。初めて仕事したな
幼女は、泣きながらもその場を見ている。
男が泣いている幼女を見て、我に帰って、親御さんに『俺が養う』って言う。
親御さん達は、もう子供を子供としてみていない為に、何も言わずにOK
こうして、幼女は養女へとランクアップし
貧乏神としても、幸せの神様へとランクアップするのでした
めでたしめでたし
でいいか?おまいら
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